空の青さを知る人よ

空の青さを知るひとは、空が白く曇っていても、雨が降っていても、明かりがなくなり真っ暗になっていても、いつか青くなるのをわかっているから待てるものだよね。

青い空にもたくさん種類がある。澄んだ青のときもあれば薄い青のときもあるしグラデーションのように青一色でないときもある。

たくさんの顔を見せる空は私にとっては憧れだ。ただそこにあって、見るたびに様々な色や深みを見せる。空の青さと赤さが私は好きだ。

暗さも好きだ。月が照らす黒も好きだ。仕事の帰り道、毎日のように空を見上げて歩いていた。月が主張するひもあれば、うっすら雲がかかりなにもみえない夜もある。星が散らばる夜もある。

見上げると様々な顔を見せる空には、私たちにはない懐の広さと、経験があるのだろうなと思うのだ。

そんな空のようになりたいと思いつつも、空と比較するにはあまりにも自分はちっぽけでつまらない中身のない人間だと思い知らされる。

それでも空を見上げてしまうのは私の癖だ。そしてまた訪れる空の青さを待ってしまうのだ。

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